いちごの中身

誰かに聞いてほしい、ひとりごと。

医師からの告知

どうやら母はがんらしい。
かなり進行している肺がん。

2日前のこと。
母に付き添い、一緒に先生から説明を受けた。

告知された瞬間は「そうかぁ」というくらいで、不思議なほど静かな気持ちで聞いていた。それは去年の10月くらいから母に普段とは違う前兆のようなものがあって、なにか大きな病気では…と思っていたからかもしれない。今思うと、衝撃が大きすぎて思考が停止していただけだったのかも。

一方母はショックを受けてがっくりと肩を落としていた。横で見ていて分かるほどガクッと。体の異常には気づいていても、まさかがんだとは思っていなかったんだと思う。信じられないよね…そりゃそうだよ…

普段は決して人に弱いところを見せない母のそんな姿を見て、とにかく不安がらせないように私がしっかりしなきゃって思いでいっぱいだった。

でも実際は。
私もショックを受けていた。しかもかなり。
告知を受けた日の夜、時間と共に少しずつ頭が働き始め、次第に焦燥感に駆られていった。どうしよう。どうしよう。漠然とした不安に襲われる。どうしよう。どうしよう。頭の中はぐちゃぐちゃ。どうしよう。どうすれば。

これからどうなっていくのかな…

ここでだけは素直に…

『大切な人との別れ』が急に近づいてきた。

不安でいっぱいのくせに、私はきっとこの気持ちを誰にも見せない。だけど、これだけは自分一人では抱えられなくなることも分かってる。だから…

これから起こることの記録として、そして私自身の気持ちの整理のために、ここにだけこっそり本音を書き残してみる。